焼き牛丼は食べたことがありますか?
東京チカラめし:焼き牛丼
一気に国内で店舗数を伸ばして業界でも「焼き牛丼」を定着させた功労者です。私もオープンして新宿のお店へ食べに行ったら大人気で行列の最後尾に並んで食べました。初めの一口で「これは売れる。でも飽きられるわ」って直感しましたね。それが現実味を帯びてきましたね。ノーマルに焼くだけで良いのに味が甘辛すぎ。焼けるまでに時間がかかる。そしてかなり冷たい焼き上がりを提供する店舗が続出していました。私も近所のお店で冷たいから取り替えて貰ったら熱々が出てきましたからね。
焼き牛丼では限界があるのでしょうね。店舗展開の方法もメジャーの牛丼チェーンとは展開方法が違って、東京チカラめしを運営する三光マーケティングフーズは居酒屋チェーンでもあり「金の蔵Jr」を展開して低価格路線の牽引車です。この出店方法を真似て東京チカラめしも駅周辺に1店舗がセオリーなのに、複数店舗を展開して出展数を増やしましたね。
この1駅複数店舗のメリットはメジャーな店舗なら成功しますが、まだまだマイナーだった東京チカラめしでこの展開は成功するのかって思いましたが、一時期は成功しましたね。しかしこの出店攻勢が足枷になってコスト高で経営が厳しくもありますからね。
1駅複数店舗のメリットは東京チカラめしA店が満席で行列。だったら近隣にある東京チカラめしB店に食べに行こうって発想をお客様に持って頂きます。だから近隣に複数のお店を出店してお客様の取りこぼしをしないように考えます。もし1駅1店舗ならそのお店が満席などなら別のお店にお客様を取られてしまいますからね。そんな店舗展開は「どうしても、そのお店で食べないとイヤだ」って心理状態の時にはお店を探すけど、ジャンクフード系でこの発想を持たせた三光マーケティングフーズは素晴らしいですね。
前置きが長くなりましたが「東京チカラめし」内でささやかれていた「Nプロジェクト」の情報が外部に漏れたそうです。ってリークでしょうね。
■ Nプロジェクトは“煮る”プロジェクトってそのままやん!
Nプロジェクトの“N”とは“煮る”の頭文字をとったそうですよ。3月27日に出店したチカラめし新丸子店(川崎市)では焼き牛丼の代わりに、牛丼メジャーが販売する煮込んだ牛丼を販売しているそうです。価格も焼き牛丼が並盛り320円であるのに対し、煮る牛丼は同290円と安めの価格設定。
三光マーケティングフーズでは、「あくまで実験的な取り組み」と説明しているそうですが、この試みは絶対です。最近では東京チカラめしの勢いが減速しているので、新しい試みで、焼き牛丼、煮込み牛丼と提供した方が食べる方は嬉しいですね。しかし煮込みを出したら、牛丼メジャーと変わりがないので、個性は消えますが、「待たせないおもてなし」が実践できれば回転効率もあがります。
オープンしてすぐに移転するようになった東京チカラめし目黒2号店
焼き牛丼はあまりにも待たせすぎですからね。さっと食べに入って、さっと出て行く。ほんとコレが出来なかったので、新しい試みは大賛成です。私には煮込み牛丼が救世主になると思えませんが、新しい挑戦としてありだと思います。
しかし、東京チカラめしはもっと考えないとダメな部分を解っていませんよね。店舗責任者や店長クラスなどが不在の時の接客は褒められたものではありませんですよ。急激に店舗数が増えたので、スタッフの教育が行き届いていないのが現状でしょうね。ここの人材育成が正社員、アルバイト、パートに徹底しないとお客様から見向きもされなくなりますよ。ほんとここは危機感をもって育成してほしいですね。
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