幼少期に両親と一緒に出かけた洋食屋。その面影がある紀の国屋です。昭和を感じさせる店内。黙々と料理を作るお母さん。お世辞にも軽快な動きで料理を仕上げるのではなく、丁寧に一つ一つこなされている手さばきに感動しました。大人数のランチオーダーをほぼ一人で裁かれる手腕は見事です。私はサービスランチではなく、思い入れのある「ビフカツ定食1,200円」を注文しました。10分ほど待ちましたが提供されたビフカツは想像通りです。黄金色より少し濃いめの揚げ具合。継ぎ足して作られてデミグラスソース。付け合わせのサラダ。どれを見ても完璧な私の理想です。
デミグラスソースに深みをコクを求めている私のジャストな味わいを感じさせて頂きました。衣が心地よくデミソースが染み込んでライスにあうのです。カツは少し薄めだったので揚げすぎな感じもありましたね。衣が所々でカリっとして食感も楽しました。
付け合わせのサラダにはたまねぎドレッシングやフレンチドレッシングもあるのでさっぱり頂けました。
ちょっと残念なのはスープがお味噌汁だったのです。これはコンソメスープかコーンポタージュだったらすごく嬉しかったのですが。ライスに合わせての味噌汁だと思いますがほっとした味わいですが洋食には是非味噌汁以外をセットして頂けると嬉しいですね。
持ち帰りやお弁当も販売しておりました。このコロッケを持ち帰りましたが、肉屋のコロッケとはまったく違った食べ物ですね。一品料理です。肉屋のコロッケは最強のおやつだとするなら、このコロッケは上品な一品料理でした。1個85円で激安だと感じます。
創業が65年以上と伺っています。常連客も多いけど一見さんを快く接客していただけるので嬉しいですね。
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